タマリンのゲームレビュウ

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ドラえもん のび太と妖精の国 (エポック社 1993年発売 スーパーファミコン用)

総合評価A

☆子供向けに発売されたが、BGMやアクション性に素晴らしい点が多く、ソフトが目指す世界観が高度に表現されている良作。

 

今回は1993年に発売された、「ドラえもん のび太と妖精の国」をレビューします。人気漫画「ドラえもん」は本作以前にもゲームソフト化されていました。しかしスーパーファミコン用としてソフト化されたのはこれが初めてです。

 

本作のコンセプトは、最初に例示した「スーパーマリオブラザーズ」に近く、「仲間を救出しつつ、ラスボスに挑む」というものです。

 

更に本作は、人間による環境破壊がメインテーマです。自然を大切にしない人間が生み出してしまった怪物を退治することが、最終的なゴールとなります。それでは評価基準に沿って作品を見ていきましょう。

 

まず①ゲームコンセプトです。上述した通り本作は、基本的には敵を倒しながら各ステージに設けられたゴールを目指す、子供向けのアクションゲームです。ただし、新ステージに進むためには、町で情報を集めたり、効率的に敵を倒す武器を駆使しなければなりません。これは順当なコンセプトと言えるでしょう。

 

次に②コンセプトを満たす適切な方法が選択されたか、という点。本作は子供向けに製作されたソフトですので、文字はひらがなで表示される点がよい。更に町でヒントを聞いて新ステージに到達したり、武器を特殊な局面で使い分けることが必要だったりと、謎解きの要素も多い。しかしこの点が、子供にとって難しすぎず、簡単すぎず、絶妙なレベルである。この要素も素晴らしい。

 

そして③。それら方法がゲーム内で実際に反映されたか。この点は本作がアクションゲームなので、キャラクターの操作性を考慮する必要があるでしょう。本作はステージを左から右に進みつつ、必要に応じて、手持ちの武器を使いこなさなければいけません。実際にプレイすると、キャラクターの移動速度は絶妙で、さらに、武器の切り替えなどのアクションがが非常に簡易であると感じます。ストレスなくプレイでき、ゲームの世界観がを体で感じることができます。

 

以上に、三つの評価基準をざっくりと俯瞰しましたが、さらに評価すべき点は、ゲーム内で流れている音楽(BGM)です。アクションゲームをプレイしていると、思わず口ずさみたくなるBGMはよくあります。本作ではBGM自体が、一つの楽曲として成り立つばかりではなく、テーマである「人間による侵略」に疲弊した自然環境が表現されているような気さえします。大げさですが、そのくらい深みのあるBGMなのです。

 

それでは、皆さんも機会があればプレイしてみたらいかがでしょうか。また次回お会いしましょう。さようなら。